我が家にいる二匹の柴犬。そのうち黒柴のまおは女の子なので、避妊手術をしました。
「費用はどれくらいかかる?」
「術後の痛みはどれくらい続くの?」
そのような質問を何度かうけましたので、今回は費用と犬の避妊手術後も様子などをまおの経験を踏まえ、ご紹介していきます。
柴犬の避妊手術のメリット
メスの犬が避妊手術はなぜするのか?
やはりそこには受けるだけのメリットがあります。
そのメリットとは、下記の3つ
1.高齢期の病気予防
2.発情期のオスとのトラブルを避ける
3.ヒート中のストレスがなくなる
1.高齢期の病気予防
避妊手術を受けるうえで、やはり大きなメリットといえば高齢期の病気を予防することができる、ということです。
メスの犬が高齢期にかかりやすい病気は
・子宮蓄膿症
・卵巣腫瘍
・乳腺腫瘍
子宮蓄膿症は、子宮の内部に膿がたまる病気で、うんちの大腸菌などが膣口から侵入し子宮内で大腸菌などが増えることで発症します。
発情が終わった後、2~3ヶ月ごろに起こりやすいとされていますが、特に繁殖適齢期以降(6歳以上)、避妊手術を受けていない犬や出産経験のない犬は発症が多いです。
この子宮蓄膿症は実は死亡率が高い病気で、罹患すると3~20%の死亡率があるとの報告もあります。
2.発情期のオスとのトラブルを避けることができる
発情期の時には、オスが興奮するためなるべく避ける必要があります。
発情期のオスは、攻撃性が高い犬も少なくありません。
オスの犬が去勢をする理由もその一つだったりします。
ドッグランや散歩なども行動に制限がかかってしまうこともあります。
また、今後犬を飼う予定がある人でオス犬を迎える予定がある人などは、繁殖をのぞまないのであれば避妊手術をしておくことで、その不安は回避されます。
3.ヒート中のストレスがなくなる
ヒート(発情)が始まると、メス犬も食欲が落ちたり、元気がなかったりストレスを大きく感じます。
また、出血もあるためおむつを付けなければいけなかったり、ペットホテルやトリミングなど利用できなかったり、家族と一緒に旅行するのも難しくなってしまいます。
避妊手術をすると、ヒートの出血もなくなるのでそういった煩わしさから軽減されます。
柴犬の品手術のデメリット
犬の避妊手術のデメリットとしてあげられるのは下記の3つです。
1.子孫を残せなくなる
2.全身麻酔の手術によるリスクがある
3.食欲が増して太りやすくなる
1.子孫を残せなくなる
つむぎの去勢の場合でも書きましたが、メスの場合卵巣を摘出すると、二度と妊娠することはできません。
少しでも子孫を残したいな、子どもをうませてあげたいなと思うなら今避妊手術を行うべきではないと思います。
2.全身麻酔の手術によるリスクがある
これも、つむぎの去勢の場合と同じですね。
くわしくは、こちらから↓
麻酔のリスクは100%回避できることはできません。
これはどの手術に対しても同じことです。
3.太りやすくなる
犬は避妊手術後は、子宮や卵巣を摘出することでエネルギー消費が減り、代謝も落ちます。
代謝が落ちるので太りやすくなるのです。
また、食欲が増加してご飯をたくさん食べるようになって太ってしまう犬も多いです。
我が家のまおの場合はまったく太りませんでした。
食欲も増えた感じはなく、そのまま現状維持…という形で成長しています。
なので、すべての犬が必ず太ってしまうということはないようです。
「太るのが嫌で、ご飯を減らしてしまうのがかわいそう」という声もありますが、そんな場合は避妊後用のダイエットフードがあるので、そちらを利用してみるのもいいかもしれませんね。
柴犬の避妊手術の時期は?
犬の避妊手術は生後6か月ごろが目安とされています。
これは、生殖器官が出来上がっているころですが、妊娠できる発情期はまだ始まっていない時期だからとされています。
特に、乳腺腫瘍の場合は初めての発情期前に避妊手術をするとかなり高い確率で発生を防ぐことができるとされています。
我が家のまおの場合はちょうど6ヶ月になるときに手術の予約を取っていたのに、まさかの
5ヶ月で初ヒート
そして、その生理の出血がなかなか終わらず検査をして病気の可能性もあるということで、延期になったり、急遽早まったり…とばたばたでした。
その時のお話はこちらから確認できます。
柴犬の避妊手術の費用は?
犬の避妊手術の費用は大きさによって変わるところもありますが、大体の目安として30,000~50,000円くらいで行うところが多いようですね。
避妊手術は1泊入院することも多いようですが、まおの場合は日帰りでした。
まおの場合【日帰り手術】
術前血液検査:5,500円
避妊手術 :30,800円
※まおは生理が終わらなかったため、そのほかの検査もやっています。
超音波検査 :2,200円
膣スメア検査:1,100円
膣スメア検査とは、膣に綿棒を入れて粘膜上皮細胞を採取し、その細胞を染色して顕微鏡で観察するという検査です。犬の膣上皮細胞は発情周期の中で大きく変化をします。
動物医療センターとよた犬と猫の病院より引用
柴犬の避妊手術と術後
まおが避妊手術をする前から、術後回復するまでは、下記の記事に書いていますので、よかったら参考にしてください。
つむぎもまおもエリザベスカラーが苦手でした。飼い主も笑って心配したので、結局二人とも術後服にしました。
まおは術後服にすると動きにくいのか、電池が切れそうな動きでこれまた笑って心配しましたが、エリザベスカラーよりは快適だったと思います。
まとめ
まおの場合は前述したとおり、計画通りに進まなかったため、ばたばたとしてしまいました。柴犬とはいえ、まだ生後6ヶ月近くでは体も小さかったので、全身麻酔での手術は飼い主も緊張したのを覚えています。
術後はやはり元気がなかったりでかわいそうな感じもしましたが、回復してしまえばやっぱり病気を予防するということでも、避妊手術はうけてよかったと思っています。
去勢手術でもそうですが、手術する、しないはではどちらが正しくて間違い、ということはありません。
飼い主さんが決断することですので、後悔のないようによく納得してから判断するのがいいかと思います。